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結果を出せるリーダーマネージャーは本を読んでいる
プレイヤーとして成果を上げられる方でも、人をまとめる立場になるとパッとしない方も実は結構います。
プレイヤーとしての能力と、リーダーシップと言われる人をまとめる能力は違うからです。
また、本を読むことのメリットはかなり大きいので、優秀なリーダーやマネージャーはほとんど本を読んでいます。
そこで今回は圧倒的に成果を残しているリーダーやマネージャーに調査をし、優秀なリーダーが本を読む理由、優秀なリーダーのほとんどが読んでいた本、本の効果的な読み方をまとめました。
できるマネージャーやリーダーはほとんど本を読んでいるので、マネジメントやリーダーシップに興味のある人は、ぜひ今回紹介する本を手に取ってみてください。
優秀なリーダー・マネージャーが本を読む理由
優秀なリーダーやマネージャーのほとんどは、本を読むことが習慣になっています。
優秀なリーダーやマネージャーが本を読む理由は、本を読むとその道のトップの人の頭の中を覗くことができるからです。
もちろん本の内容がすべて役に立つとは限りませんが、一つ成功例を知ることで、自分の中に成功イメージをつくので、物事が成功しやすくなり優秀になっていきます。
やはり成功のイメージがないと何事も成功しないでしょう。
リーダーシップやマネジメントについても、一流の極意を知ることで、結果を出せるようになっていきます。
本を読んで中身を参考にしつつ、成功をイメージして色々やっていく人が、リーダーやマネージャーになるでしょう。
あなたもぜひ成功のイメージを作って、優秀なリーダーやマネージャーになってください。
リーダーやマネージャーになる人におすすめの本12選
さっそく、実際に結果を出しているリーダーやマネージャーが決まって読んでいた本、おすすめの本を紹介していきます。
リーダーのマネージャーに必要な能力が若干違ってきますが、リーダーシップとしても、マネジメントの能力としても、ここから紹介する本を読んでおくことで、圧倒的に結果が出せるようになっていくでしょう。
ベンチャー企業の社長やトップセールスマン、大企業の最年少マネージャーなどに調査した本を紹介していくので、ぜひ読んでみてください。
1.WORK RULES
「WORK RULES」は、Googleの人事のトップが採用、育成、評価のすべてを語ったGoogleでの創造力を生み出す新しい働き方を語った一冊。
21世紀最高の企業と言われているGoogleの働き方を知り、新しくクリエイティブな働き方をしたい、今やっている自分のやり方ではどうも成果が出ない、という人におすすめの本です。
組織作りにも役立つ本なので、リーダーやマネージャーだけでなく、組織で働く全メンバーにとって大きな価値を得られます。
「自分にはリーダーシップやマネジメント力がないのではないかと」思う方はぜひ一度読んでみてください。
2.ザ・ファシリテーター
ファシリテーターとは、会議のまとめ役や進行役という意味になりますが、この本は女性の若手ビジネスウーマンが、社外の事業を責任者として自分より年上の部下を動かしていくというストーリー性のあるものになっています。
リアルにある場面が描かれていて、最初はもちろん「外から入ってきた若い女なんて信用できない」といった空気なのですが、そこをうまくまとめ、圧倒的な成果を上げるまでがストーリーになっています。
逆境からでもマネジメント力を上げることで、圧倒的な成果を出せることがストーリーで分かるので、全体的なマネジメントと一緒に会議のまとめ方も学びたい方は必見です。
ストーリー性があるので、純粋に夢中になって読むことができ、リーダーシップを身につけていくことができ仕事に非常に役に立つでしょう。
3.マネジメント
リーダーシップの教科書のようなものですね。私が調査した結果を残しているリーダーやマネージャーはみんな読んでいました。
企業や組織はどのようにして顧客に利益をもたらすか、哲学から実際にやるべきことまで豊富に書いてあり、精神論だけに陥らないので、これを読むとどのように組織を良くしていけばいいか理解することができます。
組織に属するものとしても学べるところはあるので、マネージャー以外もこの本から得られることは多いです。役職者だけがリーダーシップを取っていけばいいわけではないので、全ビジネスマンにおすすめです。
4.「勝つ」組織
組織を強くしていく基本がサッカーを例に書かれている本なので、かなり読みやすく改めて組織のために何をしていくと成果が出るのかを理解できる本です。
組織論としてはかなり基本的なものなので、本棚に置いておき定期的に初心を忘れないためにお読みすることをおすすめします。
ビジネスに関わらず、人を巻き込んで何かをする際すべてに役立てることができ、リーダシップが身に着くので、この本を読んでおくと色んな場面でリーダーシップを発揮できるようになるでしょう。
5.嫌われる勇気
「嫌われる勇気」は、一時期かなり話題になったアルフレッド・アドラーという心理学者の人の心理に関する本です。
組織を動かしていくことは人を動かしていくことになるので、心理学も大切でしょう。
この本は、どのように人と接していくとお互い良い関係になれるか、どうすれば人間関係に悩まずに安らかな日々が送れるか、といった点について書かれています。
人との接し方に少しでも難しさを感じている人は一度お読みいただくと、悩みが解決するかもしれません。
リーダーやマネージャーはメンバーのモチベーションを上げるなど、より高度に人と接していかなくてはならないので、人と関わることを勉強していくべきでしょう。
人の目を気にしてしまって、より良い判断ができないという人には特におすすめな本です。
6.クリエイティブマインドセット
クリエイティブになっていくことを目的とした本ですが、クリエイティブさはミュージシャンや、小説家、広告代理店だけに必要なのではなく、どの職業でも必要になってきます。
この本は、そのクリエイティブさを養っていき、組織全体としてクリエイティブになっていくというものなので、リーダーマネージャーに本当におすすめな本です。
この本は筆者がIDEOという会社や大学でデザイン思考を教えてきて、数々の「自分はクリエイティブではない」と思っている人をクリエイティブにしてきた経験から、私たちの中に眠っているクリエイティブさを引き出してくれます。
リーダーやマネージャーはできることが増えて、色んな選択ができるようになっていくので、クリエイティブになって画期的な業務プロセスを考えていけると、圧倒的に結果を出せます。
7.孫氏
中国最古の歴史書である孫氏ですが、今の組織でも通じる物となっていて、一定以上のマネージャー、リーダーであれば読んでいない人はいないでしょう。
いかに戦っていくかという哲学を知ることができるので、仕事でも参考にできるところは多くあります。
印象的なのは「戦わずして勝つこと」を最重視していることで、実践的なところは少ないですが、考えて実践していくことで役に立ちます。
今出ているビジネス書も大元をたどると孫氏にたどり着くなんて言う人もいるくらいなので、リーダーマネージャー必読のおすすめ本です。
新訂 孫子 (岩波文庫)8.人を動かす
1937年に初版が発行されて以来、瞬く間にベストセラーになり、今でも鉄板の自己啓発本として愛され続けている「人を動かす」。
書いてあることはある意味当たり前で原理原則ですが、人を動かしていくには原理原則が本当に大切です。
私もこの本を定期的に読み直しますが、読むたびに人間関係について「あー気をつけなくては」となります。
単行本やkindle版も出ているので読みやすく、人をより良く動かし、部下といい関係を築きながら仕事をしていきたいリーダー、マネージャーに特におすすめです。
9.How Google Works
始めに紹介した「WORK RULES」は人事の最高責任者が、Googleの採用や育成について説明しているものですが、こちらの「How Google Works」はグーグルの会長がビジネスの神髄を記したものになります。
より組織をどういう方向に向かわせていくのか、組織のトップは何をするべきなのかといった超一流のリーダーシップを知ることができます。
そして他の本にないいいところが、全てGoogleの実例として載っているので、イメージが非常にしやすいということです。
Googleでの働き方は色んな企業が真似していますが、それだけの価値があるものなので、リーダーやマネージャーには必須の本でしょう。
10.サピエンス全史
こちらは先ほどまでの本とは、一味違ったものになりますが、人間の成り立ちを原始時代から説明しているものになるので、人間の本質を理解したり、教養として覚えておいて損はないでしょう。
「人は国家や会社と言った虚構を信じることができたから繁栄できたなど」といったように「確かに考えてみれば、国家とか会社ってよく分からない存在だな」といったような新しいものの見方ができるようになります。
また人間の本質について記してあるので、リーダーやマネージャーとして人を引っ張っていくときに覚えておくといいことも多く含まれているので、おすすめです。
この本を読んで、人間の本質を理解することで、リーダーやマネージャーとして社外でも社内でも活躍していけるようになります。
11.HARD THINGS
筆者であるベン・ホロウィッツが会社の倒産、資金のショートなど数々の答えがない困難(HARD THINGS)を乗り越えてきた結果から、困難な状況にどう立ち向かっていくかと言うヒントを得ることができます。
リーダーやマネージャーになったばかりの方は今後、答えの無いものや先が見えないものの判断をしていかなくてはならなくなるので、この本を読んでおくことでより良い判断ができるようになるでしょう。
リーダーやマネージャーは、いずれ必ず難しい事、達成できないのではないかと思うことが起こり、それを乗り越えていくことで圧倒的に成長していきます。
この「HARD THINGS」では、その困難を乗り越えるヒントを得ることができるので、結果を残しつつ、圧倒的に成長できるようになるでしょう。
物事を達成していくのに大切な考えがふんだんに入っているので、これからリーダーやマネージャーになっていく人に特に読んで欲しいおすすめ本です。
12.伝える力
リーダーやマネージャーにとって「伝える力」は今までより大切になってくるので、「伝える力」を磨く本もおすすめの本として挙げました。
メンバーとして働いて伝え方が下手であるのであれば、自分の業績が上がらないだけですが、リーダーやマネージャーが伝え方が下手だと組織の業績が悪くなってしまうので、伝える力は必須です。
筆者である池上彰さんも理想の上司ランキングでTOP3に入ってくるくらいなので、考え方を学んでおけば、いい上司になっていけるので、リーダーやマネージャーにおすすめの本です。
より職位が上の人と関わるときも、部下と関わるときも役に立つでしょう。
リーダーやマネージャーの効果的な本の読み方
ここからはより圧倒的に結果を出せるリーダー、マネージャーになっていくために効果的な本の読み方を紹介します。
「本は読んでいるけど全然身になっている気がしない」と、自分を振り勝っても人を見ても感じることがある方もいるかと思います。
また「本なんて1500円とか出して買う価値あるの?」とも思っているかもしれませんが、本は活用していくことで、大きな効果を見込めます。
ここではそういった方に、本を読んだ時に効果的に日常に活かせる方法を説明していきます。
本について誰かに話す
本の意味を無くしてしまう理由として一番大きいのが「本を読んでも忘れる」ということです。
覚えておければ使う場面が自然とくることがありますが、忘れてしまっては元も子もありません。
そういった不安を無くすためにやってほしいのが、読んだ本について誰かに話すということです。
自分が説明するには理解しておく必要がありますし、その本のことを知らない人に話すのであれば、例えを使うなどして分かりやすくしていかなくてはなりません。
その過程で深く理解したり、覚えておくことができるので、人に話していきましょう。
メモをする
本の内容を全て覚えておく必要はありません。
リーダーやマネージャーになるために必要な本を上げていきましたが、すべての人に100%役に立つ内容ではないです。
自分が特に必要、特に心に刺さったというところはメモをしておきましょう。
そうすると定期的に見直すこともメモすることでより覚えて置きやすくすることもできるので、本の効果がアップします。
自分に当てはめて考える
上記した本は実例もかなり入っています。
実例を見た際に「この人はこうだったのか」と流すのではなく、
・この話から自分の職場に使えることはないか
といったように自分ごとにしていくことで、より本の効果を上げることができます。
ただ読むのではなく自分はどう思うのかを同時に考えていく癖がつくと、すべての本を読む効果が高まります。
ちょっと早く読む
良いリーダーは判断が速いと言われています。
判断を素早く正確にしていくためには考えるスピードを上げていく必要があります。
そこで特にリーダーやマネージャーにおすすめしたいのが、ちょっと早く読むことです。
ただ早く読めばいいだけではありませんが、ちょっと早く読みながら理解は確実にしていくことで短時間に処理できる情報が増えて、考えるスピードが上がっていきます。
人によって読むスピードは違うので、何分で何文字という言い方は向かないですが、一番らくに読めるスピードから、ちょっとずつ上げていきましょう。
読むスピードを上げていって理解が追いつかなくなったら、ちょっと下げて読んでまたその後上げていくということをしていくと効果が高まっていきます。
考えるスピードも上がり、入る情報量も増えるので一石二鳥です。
できるリーダーやマネージャーは本を読んでいる
今回はリーダーやマネージャーにおすすめの本を紹介しました。
マネージャーになれる人も一握りで、マネージャーとして優秀になれるのもさらにその一握りなので、“優秀なマネージャー”はどこへ行っても重宝されます。
マネージャーやリーダーとしての能力は業種や職種が変わっても、使える汎用的な能力なので、身に着けておくと世の中を渡っていきやすくなります。
ぜひ本で学んで実践に活かし、一生もののリーダーシップを身に着け、優秀なマネージャーになってください。