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仕事用の革靴は何を選べばいい?
仕事でスーツに合わせる靴って色々あって迷ってしまいますよね。
場面に合わせてきちっと磨かれた革靴を履いていると、それだけで印象が良くなるので、革靴はしっかり選んでいく必要があるでしょう。
今回は、もともと靴に数十万使っていて、オーダーメイドの靴も作るくらい靴マニアの私が、革靴やスーツの現役販売員に話を聞き、仕事に合わせる靴について紹介していきます。
冠婚葬祭まで使える持っていて間違いない革靴や、ちょっとおしゃれに決めたいときに革靴、さらには服装との合わせ方も紹介していくので、しっかりチェックして身だしなみを良くしていってください。
革靴の種類
まずは、大まかにどのような革靴があるのかを紹介していきます。
場面によってふさわしい革靴は違ってくるので、これから革靴の購入を控えている方は特にチェックしてください。
冠婚葬祭にも!ストレートチップ!
・仕事の普段使いもフォーマルすぎるということはない
・考えずに使えるから優秀な人ほど履いている
紹介している画像のような、革靴で横幅がかなりすっきりしていて、つま先部分に革があてられているものをストレートチップと言います。
今日本で最もフォーマルな革靴と言われているので、メインで使っていくつもりで、どこにでも履いていきたいのであれば、ストレートチップが間違いないです。
冠婚葬祭でも使えますし、かといって普段使いをしても固すぎるというイメージを持つ人も少ないので、一足持っておくととても便利です。
しっかりしたいいものを一足持っておくと、いつも共にできますし、かなり重宝します。
優秀な人ほど、あまり考えずにフォーマルスタイルに合わせられるということでストレートチップを持っている人が多いです。
社長もかなりストレートチップ率は高めなので、出世していきたい方、今後大きいことを成し遂げたい方にも、ストレートチップの革靴はおすすめです。
万能!プレーントゥ!
・縫い目が少ない分手入れがしやすい
・物によっては私服でも履ける
ストレートチップに比べつま先に何もなく、シンプルなものをプレーントゥと言います。
ストレートチップはかなりしっかりしているというイメージですが、プレーントゥはちょっとカジュアル寄りになり、かわいらしい感じもします。
プレーントゥは、親しみやすさも出していきたい方におすすめです。
フォーマル寄りではありますが、ストレートチップほど固い印象はなく、冠婚葬祭でもお使いいただけるので、1足で色々お使いいただく方にはプレーントゥがおすすめです。
程よくカジュアルに!ウイングチップ!
・普段のスーツスタイルを格上げしてくれる
・仕事で使う分には浮くことはない
ストレートチップでは面白みがない、ストレートチップは飽きたという方には、このウイングチップをお勧めします。
仕事で使っているビジネスマンもかなり多く、メダリオンという模様が入っているので、さりげなくおしゃれにも使えますし、普段使いで固くなりすぎません。
おそらく、一番スーツで普段の仕事に使っている方が多い形です。
職業柄あまり固く見られたくない人、仕事後にスーツでそのまま出かけることが多い方に特におすすめです。
特に仕事用の革靴を求めている方は、ぜひウイングチップを手に入れてください。
親しみやすさを優先!Uチップ!
・普段着でも使える
・頑丈なものが多い
Uチップとは、つま先に縫い目が入っていてUの形になっている靴で、かなりカジュアルダウンします。
もちろん仕事で使ってもほとんどの職場では大丈夫ですが、カジュアル寄りなので、パーティーなどには向かない靴になります。
ですがその分普段着にも使えるくらいのカジュアルさなので、普段使いとして持っておいて、メインの靴が壊れてしまったときの緊急用として持っておくのも便利です。
Uチップは、スーツ用の2番手3番手、私服でもたまに使うという形で使おうと考えている方におすすめです。
おしゃれを最優先!ローファー!
・私服含め意外と色んな服装に合う
学生時代にローファーを使った人が多くいると思いますが、大人もローファーを使うことで、コーディネートをおしゃれにできます。
ですがスーツにローファーはかなりカジュアルになるので、場面を選ぶ必要があります。
タッセルといった飾りがついている物、細いもの、ゆったりしている物など多数の種類があるので、目的に合わせて選ぶ必要があるでしょう。
スーツに合わせるには、学生時代履いていたようなものでなく、ストレートチップに近い形の細いものを合わせると良いでしょう。
チェックスーツなどには、タッセルローファーもかっこよく決まります。
革靴の色はどうする?
次に革靴の色の選び方、おしゃれな合わせ方を紹介していきます。
印象をアップさせるために、合わせ方まで考えて、靴を選んでいきましょう。
ベルト、カバンと合わせるのが無難
仕事をする上で信頼を得る服装を心がけるのであれば、革靴の色はベルトとカバンの色と合わせることをお勧めします。
小物の色が合っていることで服装に対して細部まで行き届いている印象があり、仕事も細部まで手を抜かないと思われやすいです。
黒かダークブラウン
黒は品があるように見えますし、ダークブラウンは落ち着いて誠実に見えるので、靴の色は黒かダークブラウンがおすすめです。
またベルトとカバンとの色の合わせやすさを考えてもこの2色が良いです。
黒はカチッとした真面目な印象、ブラウンは柔らかい誠実な印象があります。
自分のキャラクターに合わせて色を考えてみてください。
覚えておくと良い革靴基礎用語
「ソール」や「アッパー」「カーフ」といったように、革靴を買いに行くとよく分からない用語がたくさん出てきます。
そういった革靴を買いに行く際に恥をかかないよう、よく出てくる用語をまとめました。
革靴を買いに行く前にしっかり確認してください。
ソール
ソールとは靴底のことです。
良いものになってくると底も革のレザーソールだったり、そこがゴムのラバーソールでもゴムにこだわりがあったりします。
・使っていくと革が馴染んでよりフィットする
・底も変化して味が出るのが楽しい ・滑りやすい
・雨が染みる可能性がある
・長持ちしやすい
・固いので足になじみにくい
・ゴツゴツしてカジュアル寄りになる
以上の特徴があります。
どちらがいいということもなく用途や好みに合わせて選んでいくことが、お気に入りの一足を見つける一歩になります。
アッパー
アッパーはソール以外の部分、上の革のことを言います。
この部分に縫い方のデザインであったり、革の種類であったり、靴の根本の部分が出てくるところです。
店員が「アッパーが…」なんて言い出したら、靴の上の革の部分のことを言っています。
カーフ
革靴だけでなく革製品全般に出てくる言葉ですが、カーフとは子牛の革のことです。
革としては一番一般的な革で靴もほとんどカーフで出来ています。
合成皮革いわゆる合皮と呼ばれているものも、デザイン的にも価格的にもいいですが、すぐに傷んでしまって、革の風合いの変化なども楽しめないので、個人的にはお勧めできません。
・カーフ(子牛の革)
・コードバン(馬のお尻部分の光沢のある革)
・クロコダイル(ワニ革)
・リザード(トカゲの革)
クロコダイルやリザードといった革はとても高価で靴としても珍しいですが、コードバンという馬のお尻の部分の革を使った靴も高級感があり人気です。
内羽根 外羽根
内羽根、外羽根というのは、靴の紐を通す部分が外に出ているか出ていないかということで、
【内羽根】
【外羽根】
といった違いになってきます。
靴ですと、内羽根の方が少しフォーマルよりというイメージです。
コバ
コバはソールの側面のことを言い、正直話に出てくることは少ないですが、こちら側がソールやアッパーなどと言った言葉を使っていると分かる人と思われ、さらっと使ってくる場合もあります。
また手入れをする際などにも手入れの説明文や説明動画などで言ってくる場合もあるので覚えておきましょう。
エイジング
エイジングとは、履きなれていって革に味が出ていくということを言います。
ワークブーツなどであれば、手入れをせずに履いていても人によってはかっこいいという人もいますが、仕事に使う革靴であれば月に一度はクリームを入れ、手入れをしてエイジングしていくと、より良い雰囲気になってきます。
手入れもしっかりしていきましょう。
馬毛 豚毛
こちらは周辺知識として覚えておいた方が良いことで、靴を磨くブラシのことになってきます。
靴屋さんと会話をしていても、「馬毛で手入れしてあげるだけでかなりいい雰囲気が出ます」なんて言われることもあります。
という大きく分けると二種類のブラシがあります。
良い靴を買ったらこういったところもそろえていくことになるので、しっかり覚えておきましょう。
グッドイヤー・ウェルテッド
グットイヤー・ウェルテッドとは靴の製法、作り方のことで、ソールと本体を縫い付ける方法で靴を形にしている製法のことを言います。
良い靴になってくるとかなりグットイヤー・ウェルテッドを採用しており、ソールがすり減ってきた際に交換して長く使うことも出来ます。
3万円超えてくるとほとんどグットイヤー・ウェルテッドになってきますが、2万円ほどの靴を買うときにはしっかり確認しましょう。
ソールを変えられるだけで何倍も使えますし、その分足にもなじんで履きやすくなります。
初の本格革靴にはスコッチグレインがおすすめ!
靴の種類の説明でも何度か出させていただいていますが、初の本格革靴にはスコッチグレインがおすすめです。
2.革質が良い
3.日本製で日本人の足に合いやすい
4.足が蒸れにくい
ソール交換ができるので長く履ける
スコッチグレインの靴は、ほとんどがグットイヤー・ウェルテッド製法なので、靴の底が減ってきた際に底を交換して長く履くことができます。
もちろん使用状況によってになってしまいますが、大切に履いていけば10年20年と履けるものになっているので、数千円の合皮の靴を何度も買って壊してをするよりかも安く済むでしょう。
革質が良い
スコッチグレインに使われている革は、スコッチグレインの目利きの社長が革を直接目で見て買っています。
また革を変に加工していないので、使っていくと革独特の味が出てきます。
本格靴の価格帯で言うと中堅からちょっと安めくらいになってきますが、見た目的には10万前後のイギリス靴なんかとも引けを取らないです。
日本製なので日本人の足に合いやすい
日本人の足は幅広・甲高と言われていて、なかなか外国産の靴ではしっくりこない方もいます。
いくら見栄えの良い靴を買っても足に合わないと結局満足はできないと思うので、そういった面でもこのスコッチグレインはおすすめです。
東京都墨田区で発祥のブランドで、常に日本人に合った靴を作り続けています。
4-4足が蒸れにくい
このスコッチグレインは靴の中にもこだわっていて、内側に張ってあるバングラディッシュ産の良質な革が歩いている時に出る足の汗を吸ってくれるので、足が蒸れにくいです。
そういった機能性にまでしっかりこだわっているので、最初の一足ということであればとてもおすすめですし、私も一足使っています。
仕事用の革靴にこだわろう
今回は、スーツに合わせる仕事用革靴の基礎知識を紹介しました。
出来るビジネスマンは靴が綺麗ということが言われています。
人と接するときにまず第一印象で判断しなければならなく、そこで服はもちろん靴までしっかり手入れが行き届いていると仕事ももらいやすくなります。
また仕事出来る人に靴好きは結構多いので靴の知識を身に着けて語れるようにしておくと思わるところで人脈が広がるかもしれません。
靴にこだわってさらに成果を上げてください。
これから本格革靴を買われる方は、スコッチグレインがおすすめなので、ぜひ検討してみてください。