仕事をどのように選びますか?
洋服が好きだからアパレルに転職、子供が好きだから保育に転職、旅行が好きだから旅行代理店に転職?
そういった自分が興味を持てることに転職をしていくのもいいですし、仕事の選び方に正解不正解もありませんが、一定の基準を設けることでより良く働いていきやすくなります。
今回は転職理由から仕事選びの基準を7つにまとめました。
この記事では以下のような人に向けて書いています。
・転職をしたいが何が良いのかわからない
ここで基準をしっかり作って、より良い職場を見つけてください。
contents
転職理由
以下人材会社から引用させていただいた2017年4月~9月で4万人の転職者に対して行ったアンケートです。
順位 転職理由 割合 1位 他にやりたい仕事がある 13.1% 2位 会社の将来性が不安 9.8% 3位 給与に不満がある 8.6% 4位 残業が多い/休日が少ない 6.7% 5位 専門知識・技術を習得したい 3.7% 6位 U・Iターンしたい 3.3% 7位 会社の評価方法に不満がある 2.7% 8位 土日祝日に休みたい 2.6% 9位 雇用形態を変えたい 2.3% 10位 市場価値を上げたい 2.3%
出典:DODA「転職理由ランキング<最新版> 総合」
転職をすることは悪いことではありませんが、しっかり腰を据えて仕事をしていかないと実力もついていかないのも事実です。
また働きやすくて安定している企業だったらずっといたいですよね。
しっかり続けていくための基準を転職理由からまとめていくので、ご活用ください。
仕事選びの基準1.好きな「物」より「こと」
上記した服が好きだからアパレルなどと言った入り口は良いですが、好きな物よりことで仕事を選んだ方が充実感持って働けます。
例えば服が好きでアパレルで働こうとなると、ブランドの雰囲気が変わってしまったり、服を見ているのが好きだからと言って販売するのは苦手で嫌になってしまうということもあります。
ですが売ることが好きで販売職になれば多少商品が変わるなどで気持ちが変わるということが無くなってきます。
好きな物であるのも好ましいですが、好きなことからやりたい仕事を考えていくことでより良い仕事に就きやすくなります。
仕事選びの基準2.適性はありそうか
転職理由の1位が他にやりたい仕事があるとのことですが、やりたい仕事も好きなことであることと適性があることの二軸で見ていくとより見えてきやすくなります。
好きなことと言われてよく分からなくても得意なことは何かしらあるはずなので、適性で見ていってもいいかもしれません。
好きなことでも得意でない場合、他人と比べてしまったり、結果が出なかったりで嫌になってしまう可能性はあります。
しかし適性があるものであれば、労力を少なく成果を出せるので、嫌で辞めたいということは少なくなってきます。
またマズローという心理学者が唱えている欲求についてみてみると、自己実現の欲求より下位に承認の欲求がきています。
つまり認められたいという気持ちが満たされていないのに自己実現をしても気持ちは満たされないということです。
マズローの欲求の階層説
マズローの欲求の階層説について詳しくはこちらから
認められたいという気持ちは誰でも持っていますし、承認の欲求が満たされていないのに、自己実現の欲求を満たしても充実しないです。
仕事選びの基準3.会社の財務状況は健康か
会社の将来性が不安で転職というのも毎年上位に食い込んできます。
その会社のサービスや会社でのやり方を何年もかけて学んだは良いけど、会社が潰れそうだから転職しなくてはとなってしまうとやるせないですよね。
会社が倒産したり、リストラされたりで転職ならもっともな理由ではありますが、「リストラされるっていうことはあまり結果を出せていなかったのでは?」とも思われてしまいます。
仕事選びをする際はその会社の財務状況も合わせて見てみましょう。
以下で財務諸表の読み方についてまとめているのでこちらもご利用ください。
http://stensyoku.com/2017/08/21/%e5%88%9d%e5%bf%83%e8%80%85%e5%90%91%e3%81%91%ef%bc%81%e7%a8%ae%e9%a1%9e%e5%88%a5%ef%bc%81%e8%b2%a1%e5%8b%99%e8%ab%b8%e8%a1%a8%e3%81%ae%e8%aa%ad%e3%81%bf%e6%96%b9%ef%bc%81/
仕事選びの基準4.適正な評価がされるものか
仕事または会社にもよりますが、自分が適正に評価されていると思える仕事でないと、不満を持ってしまうことになります。
上記した好きなことや得意なことであればある程度許容できることもありますが、評価されないというのはきついものです。
適正な評価というものは、自分の労力=報酬と思えることなので、あまり労力を使わずに結果を出せそうな仕事や、報酬が高い仕事を選んでいく必要があります。
日本では結果より頑張ることを重視されがちですが論理的に考えたら、
一日の半分はサボっているけど月に1000万円売り上げる
であれば下記の方が良いですよね。
自分が楽にできる仕事は自己分析をして明らかに、報酬が高い仕事は業界研究、企業研究していく必要があります。
自分の中で適性に評価がなされるもの、「こんなことでこんなにもらってもいいの」と思えることを探していきましょう。
仕事選びの基準5.知識や技術は身に着きそうか
今では会社に依存するのではなく、個人の力を高めていかなくてはなりません。
私がベンチャー企業で人事をしていた際も、大手メーカーのルート営業で、昇進するためにはいかに上司の機嫌を取っていいエリアを任せてもらえるかが必要、ということに嫌気がさして転職をしたという人もました。
パソコン入力だけや飲み会に行って上司の機嫌を取るということまで仕事になっていると、実際役立つ能力や技術は身に着きません。
今後の社会を考えて自分は何の能力を身に着けていきたいか、ちゃんとその会社で力が付きそうか考えていくことが大切です。
ベンチャー企業が全て成長できるわけではありませんが、人が少なかったり、創業から時間がたっていない方が、変な伝統や非効率が横行していることは少ないです。
私がベンチャー企業、大企業双方で働いた経験や、周りから聞いたことを以下にまとめているので、こちらもご覧ください。
http://stensyoku.com/2017/09/19/%e6%9c%ac%e5%bd%93%e3%81%ab%e3%81%93%e3%81%ae%e3%81%be%e3%81%be%e3%81%a7%e3%81%84%e3%81%84%ef%bc%81%ef%bc%9f%e5%a4%a7%e4%bc%81%e6%a5%ad%e3%81%ab%e3%81%84%e3%82%8b%e3%81%93%e3%81%a8%e3%81%ae%e3%83%a1/
http://stensyoku.com/2018/02/09/%e6%88%90%e9%95%b7%e3%81%a7%e3%81%8d%e3%82%8b%ef%bc%9f%e3%83%99%e3%83%b3%e3%83%81%e3%83%a3%e3%83%bc%e4%bc%81%e6%a5%ad%e3%81%ab%e8%bb%a2%e8%81%b7%e3%81%99%e3%82%8b%e3%81%93%e3%81%a8%e3%81%ae%e3%83%a1/
仕事選びの基準6.仕事をする場所はどこか
勤務地って意外と重要です。
人それぞれあるかとは思いますが、地元で働きたい、引っ越しはしたくないから家の近くで働きたいなど、長期的に考えていい方法を見つけていくことが必要になります。
ランキングには出ていませんが、転勤にうんざりするなんて言う人もいるので、働く場所も自分なりに整理して考えていくことが必要です。
引っ越すにしても今いるところから通うにしても片道30分以下に収めることで通勤の疲労感は少なくなります。
仕事選びの基準7.社会の役に立てそうか
ランキングとは関係ありませんが、社会の役に立てそうかという観点も大切です。
身近なところだと、保険の営業や居酒屋のキャッチなど自分が迷惑と思っていることはなかなか本腰を入れて働いていこうという気持ちになっていきにくいです。
実際に社会の役に立てているかもそうですが、自分が良いと思っている、必要と思っていることをやっていくことで、「役に立っているんだ」という気持ちになれ、充実感持って働くことができます。
社会の役に立てることであれば、その仕事が無くなっていく可能性も低く、将来性が不安などと言ったこともなくなっていくので、この観点も持っておくといいです。
基準も優先順位を考えていくことが必要
上記の基準を全て満たす仕事はおそらくないです。
こだわって仕事を探していくことは大切ですが、あれもこれもとなっては迷ってしまい、いい条件も逃してしまう可能性があります。
自分のことを振り返り、何が大切なのか、何は外せなくて何ならなくてもいいかを考えていきましょう。
例えば適性に評価されて報酬が高ければちょっと遠かったり、転勤があってもいいなど。
転職理由は一般論として知っておき、自分はこうという基準を持ちましょう。
自分のことを整理していくには下記の記事が役に立つので、こちらもご利用ください。
http://stensyoku.com/2018/03/25/%e8%87%aa%e5%88%86%e3%81%ae%e3%81%93%e3%81%a8%e3%82%92%e7%90%86%e8%a7%a3%e3%81%99%e3%82%8b%ef%bc%81%e8%bb%a2%e8%81%b7%e3%81%ab%e5%bf%85%e8%a6%81%e3%81%aa%e8%87%aa%e5%88%86%e3%81%ae%e3%82%ad%e3%83%a3/
まとめ
仕事選びの7つの基準
2.適性はありそうか
3.会社の財務状況は健康か
4.適正な評価がされるものか
5.知識や技術は身に着きそうか
6.仕事をする場所はどこか
7.社会の役に立てそうか
自分のことを整理していきながら、この仕事選びの基準に照らし合わせ、どういう職が良いのか考えていくとより良いキャリアを歩んでいけるようになります。
客観視するところと自分の気持ちを出していくところを分けて、整理していきましょう。
こちらを見てみて「あーちょっと転職進めていこうかなー」と思った人はこちらもご覧ください。
http://stensyoku.com/2018/02/21/%e8%bb%a2%e8%81%b7%e3%81%99%e3%82%8b%e3%81%8b%e8%bf%b7%e3%81%a3%e3%81%9f%e3%82%89%e3%81%99%e3%82%8b%e3%81%b9%e3%81%8d2%e3%81%a4%e3%81%ae%e3%81%93%e3%81%a8%ef%bc%81/