仕事の辞め時かもしれない
何年もの間、毎日のように働いていると、「今が仕事の辞め時かも」と思うこともあるかと思います。
好きではない仕事であったり、理不尽に怒られたり、職場の空気が合わないなど、仕事をしていれば、「仕事を辞めたい」と考えることも多くあるでしょう。
今は転職もしやすくなっているので、「転職しようかな」とも考えることもあるかと思います。
ただ、仕事は辞め時を間違えると、逃げ癖がついてしまい、充実したキャリアを歩んでいくのが難しくなってしまうでしょう。
今回は、そんな仕事の辞め時について紹介していきます。
「今の仕事はちょっと違うかもしれない」と考えている方は、ぜひ確認してください。
仕事の辞め時の9つのサイン
さっそく、仕事の辞め時のサインについて紹介していきます。
ここから紹介する内容に当てはまった方は、仕事の辞め時かもしれないので、ぜひご自分に当てはめて考えてみてください。
1.人間関係の悩みから抜け出せない
職場での悩みや、退職理由で毎回上位に来るのが人間関係です。
人間関係の悩みは簡単に解決出来ることではないので、仕事の辞め時と言えるでしょう。
- どうしても嫌な人がいる
- 社内の雰囲気や空気が合わない
- 部署を異動して嫌な人から離れられない
などと言ったことであれば、自分で解決していくのはほとんど無理なので、転職も視野に入れるべきでしょう。
すぐに転職していいというわけではありませんが、いつまでも自分が悪いと思ってしまうと、追い詰められてしまう、鬱になってしまうこともあります。
2.体調を崩しやすくなった
仕事内容でも、人間関係が原因でも、「仕事が嫌で吐き気がする」「風邪をひきやすくなった」などと言った身体的な変化が起きている場合、仕事の辞め時と言えるでしょう。
体に目に見えるくらい変化が出ているということは、精神的にも相当疲れてしまっている証拠です。
このまま続けても、大きく体調を崩すのは時間の問題なので、転職を視野に動いていきましょう。
ただ、季節の変わり目や、食生活の変化、経年によるものなどで、体調を崩しがちになっているだけの可能性もあるので、しっかり確認していきましょう。
3.待遇が良くならない
条件が全てではありませんが、やはり働いた分の対価として、しっかり給料やポジションなどの待遇は欲しいもの。
長い間同じ会社で働いていると、あなたの実力が正当に評価されず、悪い言い方をすると”安値で使われている”可能性があります。
待遇があまり良くなくても、仕事内容が好きであれば、充実感はあるかと思いますが、待遇に不満を感じている方は、新しく仕事を探してみても良いでしょう。
4.目標に向かっていない
どんな人でも仕事をしていれば、必ず辛いことはあります。
ただ、その仕事がちゃんと自分で決めた目標に向かっていれば、疲れても充実感があります。
逆に目標に向かっていない仕事だと、つらい時には消耗するだけなので、仕事が自分の本当の目標に繋がっているかという点も仕事の辞め時を考えるにあたって大切でしょう。
5.客観的に見て成長していない
仕事をしていると「自分って全然成長していない」と感じることは、成長している人でもよくありますが、本当に成長していないのであれば仕事の辞め時と言えるでしょう。
今の時代は、同じ会社で40定年まで働く方が珍しいと言われているので、しっかり力をつけていかないと、今後苦しくなってきます。
しっかり成長できているかということを、できるだけ客観的に見直してみることで、仕事の辞め時も見えてきます。
6.社内に幹部を含め学べる人がいない
その会社に勤めている理由は、様々あるかと思いますが、究極は人が良くないとその会社にいる意味はないでしょう。
どうしてもその会社やサービス、商品が好きということを除いて、社内の人から学べない場合、その会社にいる意味はほとんどありません。
先ほども紹介しましたが、今後は力をしっかりつけていかないと、どんどんキャリアの幅を狭めてしまうので、色んなことを学んでいく必要があるでしょう。
経営幹部まで含め、学べる人がいない場合、その会社で成長していくことはほぼ無理なので、仕事の辞め時と言えます。
7.業界が傾いている
業界自体が成長していないと、どうしても会社も仕事も厳しい状態になってしまいます。
一般的な会社だと、
といった流れになってしまうので、業界的にあまり景気が良くない場合は、仕事の辞め時と言えるでしょう。
逆に業界が成長していると、どんどん新しいことができて、経験になりますし、働けば働くほど境遇も良くなっていくので、充実することもできます。
働いていると、意外と業界というところまでなかなか見ていないかと思うので、ぜひ意識してみてください。
8.仕事内容が向いていない
仕事内容が向いていなく、頑張っているのに結果がでないといった状況は仕事の辞め時と言えるでしょう。
生まれ持ったものや、今までの環境で、どうしても得意不得意は出てくるので、向いていない仕事を続けるのは辛い事です。
また、向いていないからといって辞めるのは甘えと感じる方もいるかと思いますが、それはただの精神論でしょう。
本来、仕事はいかに価値を提供できるかという点が大切なので、得意なことを仕事にすることは、社会にしっかり還元をしているとも言えるので、向き不向きは非常に大切です。
9.ほとんど同じ仕事の繰り返しである
仕事内容を心から好きな場合を除いて、同じ仕事の繰り返しをずっとしていると、成長もしませんし、飽きてしまうのでおすすめできません。
過去1年を見てみて、ほとんどやっていることが変わらない場合、今後のことも考え、仕事の辞め時と言えるでしょう。
機械化が進むと、単純作業はなくなっていってしまうので、頭を使うような仕事を選んでいくことで、今後10年20年良いキャリアを歩んでいけるようになります。
仕事の辞め時ではない人
ここからは、仕事の辞め時ではない人の特徴を紹介していきます。
仕事を辞めるという選択は、人生にとっても非常に大きい事だと思うので、しっかり確認していきましょう。
辞める理由が漠然としている
仕事を辞める理由が漠然としている状態で、仕事を辞めてしまうと、なかなか新しい仕事で充実するのも難しいでしょう。
転職自体に2~3ヶ月かかると言われていて、さらにブランク期間が半年を超えると転職に不利になるとも言われているので、仕事を辞めるにも理由をはっきりさせておく必要があります。
「なぜ辞め時と考えているのか」「どういう状況になったらいいのか」といったことを、辞める前に考えていきましょう。
改善の余地がある
仕事を辞める際、
といった流れが一番リスクが少ないです。
正直転職をしたからといって、充実して働けるとは限りませんし、より状況は悪くなるかもしれません。
まずは改善を試みて、無理であれば仕事を辞めるといった行動を取ることをおすすめします。
転職をする際も、退職理由に対して「ご自身で改善をされましたか?」と聞かれるので、対策をしておく必要があるでしょう。
次の仕事が決まっていない
基本的に仕事を辞めるには、次の職場を決めてから退職をするのが理想です。
もちろんどうしても耐えきれない、これ以上働いても悪影響しかないと思うのであれば、決まっていなくても辞めるという手はありますが、基本的には次の仕事が決まってから辞めるべきでしょう。
次の仕事が決まっていないと
- 仕事が決まらず生活に困る可能性がある
- 焦って妥協した仕事選びをして同じことを繰り返す
といった可能性があります。
「今の仕事辞め時かな」と思ったら、まず仕事を探すことから始めていきましょう。
疲れていっぱいいっぱいになっている
大きな失敗をしたり、激務で疲れていたりすると、「仕事を辞めたい」と考える方が多くなります。
長期的に辞めたい状態が続いていて、何かが引き金になって辞めるのであればいいですが、突発的に辞めたくなっているのであれば、今は考え直した方が良いでしょう。
今は踏ん張って、その辛い状況が一度おさまった際に、考え直すことをおすすめします。
転職前にできる対策
ここからは、「今の仕事、辞め時かも」と考えている方が、転職に踏み切る前にできる対策を紹介していきます。
時間があるようであれば、仕事探しをしながら、ここから紹介する対策をしていくことで、高い確率で今の悩みを無くしていくことができるでしょう。
なぜ辞めたいのかを整理する
今の仕事辞め時かもと思っている際にまずしてほしいのが、なぜ辞めたいのかを整理するということです。
なせ今の仕事を辞めたいのかを整理することで、
- 解決に向かえる
- 転職の際の仕事探しの指南になる
- はっきりすることで気持ちが少し楽になる
といったメリットがあります。
まずは、気持ちを整理して、辞めたい理由を書き出してみましょう。
部署異動を申し出る
会社全体が嫌いになってしまっているのであればしょうがないですが、部署を異動しただけで、一気に働きやすくなった人も多くいます。
部署異動であれば、もしできなかったとしても、経歴に傷がつくということもありませんし、ローリスクハイリターンな方法です。
自分で解決できない事であれば、部署異動を申し出てみてから、今の仕事を辞めるか考えても良いでしょう。
上司や人事に相談をする
相談をすることで、違う仕事にしてもらったり、仕事の量を考えてもらったりなど、解決に向かえることもあるでしょう。
ただ、注意が必要なのが、上司に相談をすることで、評価を下げられる可能性もあるということです。
内容によっては、上司より、普段関わりの無い人事にアポをとって話してみるのが良いということもあります。
上司との人間関係に悩んでいるといった場合であれば、人事は中立の立場で対策を考えてくれるので、相談してみても良いでしょう。
転職活動をして、自分の市場価値を理解しておく
気持ち的に「転職できるかわからない」状態と「転職しようと思えばできる」状態はかなり違ってきます。
その会社に閉じ込められている気がして嫌になってしまっているかもしれませんし、他の会社を見て、改めて自社の良さを知り、仕事を辞めたいという気持ちが落ち着くかもしれません。
転職が少しでもよぎるのであれば、転職エージェントに行くなどの「転職活動」を始めてしまうということをおすすめします。
誰にも言えない場合プロに相談してみるのも
「仕事の辞め時かもしれない」と思ってもなかなか周りの人に相談できないという方も多いかと思います。
また、身近な人に相談をしても、気持ちは楽になっても、正しい答えが返ってくるかわからないということも正直あるでしょう。
そういった際、仕事に関してのプロである転職エージェントに相談しに行くのもおすすめです。
転職エージェントは、転職をする人が行く場所といったイメージも強いかと思いますが、「転職をしようか迷っている」人も多く利用しています。
転職エージェントでは、
- 自分は転職をするべきなのか
- どんな仕事があるのか
- 転職をするとなったらどういう流れで進むのか
などを知ることができます。
特に転職が初めてという方は、ぜひプロからのアドバイスを利用して、今後のキャリアを考えてみてください。
仕事の辞め時を見極めて楽しく働こう
今回は、仕事の辞め時について紹介しました。
仕事の辞め時を振り返ると以下の通りです。
2.体調を崩しやすくなった
3.待遇が良くならない
4.目標に向かっていない
5.客観的に見て成長していない
6.社内に幹部を含め学べる人がいない
7.業界が傾いている
8.仕事内容が向いていない
9.ほとんど同じ仕事の繰り返しである
簡単に投げ出すのはいけませんが、辞め時を見極めないと、仕事がつまらないだけでなく、最悪の場合、鬱になってしまう可能性もあります。
今の時代1社をずっと続けることもリスクなので、仕事の辞め時を見極めて、良いキャリアを歩んでいきましょう!