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クリティカルシンキングで仕事の成果を圧倒的に上げられる?
会議や議論の際「この人の言っていることなんかしっくりこないけど、上手く言葉で意見できないなー」なんて思ったことありませんか?
一度でも思ったことがある方は、クリティカルシンキングを学ぶことをお勧めします。
クリティカルシンキングとは直訳すると「批判的思考」ですが、日本でクリティカルシンキングと言われる時には、「健全な批判の考え方」と言ったイメージです。
さらに噛み砕くと人の意見に対し論理的思考で違う部分を指摘し、解決に向かっていく思考といったところです。
クリティカルシンキングを持つことは社会人全員にとても大切ですが、マネジメントする立場だと特に重要です。
クリティカルシンキングが出来ると大きな方向性を決めるときに間違った方向にいかず、行きたいところに最短で行くことが出来ます。
そのクリティカルシンキングを持ち、行きたいところに最短で行く力を今回まとめましたので、ぜひ日常の業務に取り入れてみてください。
クリティカルシンキングとは
クリティカルシンキングとは、直訳で「批判的思考」となりますが、仕事で使われる際には、「物事のマイナス面と向き合って、改善していく」といったイメージで使われます。
どんなことでも、誰の目から見ても100%良いということはなく、世紀の大発明といわれているiPhoneでさえ、所有率は100%ではありません。
そのようにどんな物事にもマイナス面はあるので、そのマイナス面としっかり向かい合う癖ができると、抜け目ない仕事ができるようになり、成果を出しやすくなります。
ロジカルシンキング(論理的思考)と比べられることもありますが、ロジカルシンキングとはまた少し違います。
ロジカルシンキングは単に、”論理的に物事を考えること”で、クリティカルシンキングは、”物事のマイナス面をひたすら追求し改善をしたり、本質を見極める”といったことです。
この後クリティカルシンキングができるようになるとどういう影響があるか、クリティカルシンキングの鍛え方を紹介していきます。
クリティカルシンキングで何が出来るか
ここからは、クリティカルシンキングにどういったメリットがあるか、クリティカルシンキングができるようになると、何が起こるのかといったことを紹介していきます。
クリティカルシンキングは、どんな場面にも応用できる業務改善方法なので、しっかり確認して、仕事の成果を高めていきましょう。
目標に早くたどり着くことが出来る
何事も何かしらの目標に向かっていく際に“そもそも”の部分を疑って効率的に進めていくことになるので、クリティカルシンキングは目標へ早く向かう手とも言えます。
さらにクリティカルシンキングができて行動力があると、クリティカルシンキングで考えたことを試して正解に近づけていけるので、より目標に早くたどり着けるようになります。
一目置かれる
日本の組織の大部分の人は反対意見を言いません。そのため、しっかり自分の意見を出すことで、一目置かれるようになります。
しかし同調圧力が強い組織では必ずしも良いように思われるわけではないですが、より良く目標に近づく鋭い意見を何度も言っていると、一目置かれるようになりますし、どの組織でも重宝される力になります。
もちろん的外れなことを言ってしまう可能性もありますが、正しいクリティカルシンキングを身に着けておくことで、的外れなことを言う確率も減り、「あいつはすごい」と認められるようになるでしょう。。
企業で実力を認められるようになれば、新しい仕事も回ってきやすくなるので、クリティカルシンキングを学ぶことは大きなメリットがあるでしょう。
人と違う目線を持てる
物事の“そもそも”を考えるので多角的に物事を見ることができるようになります。そのため人と違う考えを持つことができ、普通の人が陥りやすい罠を回避することができるでしょう。
また自分が良いと思っていることにも、「デメリットは何か」「改善点は何か」といったことを、他人の目線から考えていくことになるので、幅広いサービスを扱えるようになるでしょう。
抜け目なく仕事ができるようになる
物事を批判的思考で見ていくので、「どういった懸念点があるか」「どういったクレームが起こりそうか」といったことを、事前に知ることができ、抜け目ない仕事ができるようになります。
ミスが許されない現場で働いている人は、特に重要な能力でしょう。
凡ミスや、間違いが多い人もクリティカルシンキングを学んでいくことで、かなりミスを減らすことができるので、おすすめです。
常に高い結果を残せる
時代が早いスピードで変わっていっているので、同じやり方を続けていてもいつか限界が来ます。
そのため、一つの成果を得るためにも、様々な方法や様々な角度で振り返る必要があるでしょう。
クリティカルシンキングができると、そういった能力が自然と身に着いていくので、スランプに陥ることがなく、常に高い結果を残せるようになるでしょう。
調子の上下が激しいといった人も、クリティカルシンキングを学んでいくことで、改善していきます。
クリティカルシンキングの5つの身に着け方
ここからはクリティカルシンキングの身に着け方を5つ紹介していきます。
どの方法もクリティカルシンキングを身に着けるためにはもちろん、仕事で成果を出していくために非常に大切なことなので、ぜひ集中して確認して、より結果を出せるようになっていってください。
1.まず疑ってかかる
健全な批判を出来るようになるためには、まず物事を疑ってかかる必要があります。
すべて言葉に出さなくてもいいので、自分の中で「本当にそうか?」「これってベストなの?」といったように“そもそも”の部分を考える癖をつけていきましょう。
人は慣れた習慣を変えていくことが苦手なので、組織の中には、意外と必要なかったり非効率だったりするのに続いていることなどが平気であります。
そういったことを見つけていって効率化していくことも慣れていくと楽しいものなので、疑う癖をつけるようにしていきましょう。
今まで自分が当たり前と思っていることを疑ってみることがクリティカルシンキングを身に着ける第一歩になります。
2.色んな種類の情報収集をする
クリティカルシンキングをしていくためには、色んな観点で見ていく必要があります。
自分の扱っているサービスについて、全く知らない人が見たらどう思うか、逆にマニアが見たらどう思うか、女性が見たら、男性が見たら、子供が見たらなど、見る人の視点が変わると、情報の伝わり方が一気に変わります。
そのため、クリティカルシンキングを身に着けるためには、色んな情報に触れておくことで、色んな人の思考が分かるようになり、便利です。
活字の本や新聞は一般的に大切と言われていますが、それ以外にも
- 雑誌(特に自分が見ないようなもの)
- テレビ
- ネットニュース
- SNS
- 違う業界や環境の人の話
- ブログやサイト
など多角的に情報収集していくことで、色んな情報が手に入り、色んな角度で物事を見れるようになるでしょう。
自分が一番やっていない情報収集から始めてみてください。
3.目的意識を強く持つ
クリティカルシンキングとは、健全な批判をし、物事をより良い方向に進めていくことなので、効率を求めていたり、何かを達成したい場合には目的意識を強く持つことを心がけましょう。
当たり前のことですが忙しい日々を送っていると、目的ではなく作業自体が目的化しがちです。
本当は売上を上げるのが目的なのに、訪問数を達成するだけで満足してしまっている営業、就業時間中はとにかく働いているように見せておけばいいと考えている人など、作業が目的化してしまうことは多くあります。
当たり前のようにあるけど本来の目的にとって非効率なこと、無駄なことを排除していく意識を持つことで、物事を進めるスピードが格段に上がり、クリティカルシンキングが身についていくでしょう。
“常に”目的意識を持ちましょう。
4.思考の癖があることを理解する
人は判断を下す際に、過去の個人的な経験や気分、主観的な物の見方によって判断が左右されます。
このことを理解していないと、批判が相手に刺さらず“健全な批判”が出来なくなります。
人には(もちろん自分にも)思考の癖があると常に考え、身近に働いている人や自分の思考の癖は、しっかり理解しておきましょう。
何も難しいことではなく、何か起きたことにどう反応するのかを自分の中にデータとして集めておけばいいことです。
色んな人に会い、色んな経験をして、起こったことに対して人はどういう風に反応するのか、をしっかり観察していきましょう。
5.主張をする
健全な批判をするためには結局のところ主張をしなければ意味がありません。
また主張の受け止め方も三者三様あるので、上記の4つは自分の中で繰り返し、その中で出てきた答えを主張して試していきましょう。
いくら健全な批判と言えど間違えて伝わり、もめることをありますし、健全な批判を聞けない人も多いです。
ですが出来る人ほど健全な批判を受け止めてくれるので、主張をし、伝え方も試していきましょう。
クリティカルシンキングを身に着けて業務改善しよう
今回は、クリティカルシンキングについて紹介しました。
クリティカルシンキングとは、「批判的思考」のことで、物事を批判的に見ていくことで、よりよく改善をしていくことを指します。
クリティカルシンキングができるようになると、抜け目なく仕事ができるようになり、常に結果を出せるようになるでしょう。
またクリティカルシンキングを身に着けるためには、以下のことが効果的です。
2.色んな種類の情報収集をする
3.目的意識を強く持つ
4.思考の癖があることを理解する
5.主張をする
日本の組織では、なかなか批判をすることができず、生産性が低いと言われているので、ぜひクリティカルシンキングを身に着けて、高い結果を常に出し続けてください。