逃げ癖の心理とは?
「あの人はなかなか物事が続かないよね」と話題になったり、自分で「なかなか物事が続かない」と思う方もいるかと思います。
あなたは多少キツイことがあってもやり遂げる自信がありますか?
何事も続ければいいというわけではありませんが、転職を繰り返して30代40代を迎えてしまうと、やりがいも沸かず、給料も上がっていかない可能性が高いです。
ただ分かっていても、気持ちが切れてしまったら、続けるのは難しいですよね。
そこで今回は、逃げ癖がついてしまった人の特徴と対策について紹介していきます。
「継続は力なり」と言われていて、続けることのメリットは非常に大きいので、仕事に関わらず「物事が続かない」と感じている人は、ぜひ最後まで読んでいただいて、逃げ癖を無くしていってください。
逃げ癖を抱えるリスク
逃げ癖の原因を明らかにして、直していくにあたって、まず逃げ癖を抱えるとどういったリスクがあるかということを紹介していきます。
本当に合わないことはすぐ辞めた方がいいですが、成し遂げたいことができた時に踏ん張る力は必要なので、まずここからチェックしていきましょう。
突き詰めた能力が身に付かない
やはり長く続ければ、物事はしっかり身に着いていきます。
例え仕事で成績最下位だとしても、未経験の人よりは上手くできますよね。
それが10年20年になってくると、力の差はすさまじいです。
もちろん短期間で身につけられる能力もありますが、長年の経験に裏打ちされた能力は何にも代えがたい能力になります。
逃げ癖があると挫折や困難を超えていくことができず、こういった経験に裏打ちされた突き抜けた能力を身に着けることができないでしょう。
信用を無くす
すぐに投げ出してしまうと、様々な信頼を無くしてしまいます。
また逃げ癖の根本に、人の信頼よりも面倒なことをしないことの方が優先という気持ちもあるので、人の信頼を失いやすくなってしまいます。
物事をしっかり続けるだけで、信頼を築ける場合もあります。
職が無くなる
若いうちには色々見るために、短期間で職場を変えてもいいかもしれませんが、あまり長期間職を転々としてしまうと、能力も身に付かず信頼もしてもらえず、就く職が無くなるといった恐れがあります。
逃げ癖がついていても、やりたいことを見つけたり、対策をしていったりすることで、防ぐことができるので、対策をしていきましょう。
逃げ癖で転職を数回してしまっていてもうやばいと思っている人は、ぜひしっかり最後までご覧いただいて、逃げ癖を無くしていってください。
長期的な目標を達成できない
長期的な目標を達成するには、1日1日の細かい積み重ねが大切です。
逃げ癖がついてしまっている人は、細かいところでも逃げていってしまいますし、大変なことがあるとすぐに投げ出してしまうので、長期的な目標を達成できません。
「継続は力なり」と言われているように、最初は上手くできなくても、やっていくうちにどんどん力を発揮していき、大きなことを成し遂げるといったこともあります。
逃げ癖がどんどんひどくなっていく
原因にもよりますが、逃げることで自己否定してしまってネガティブになってしまったり、逃げても短期的にそこまで被害はないといったことを知ってしまったりすると、逃げ癖はどんどんひどくなっていきます。
下りエスカレーターを上っているようなもので、直していくのは少し大変ですが、直さないとどんどん悪くなっていってしまいます。
少しずつでもいいので”今”対策していきましょう。
逃げ癖がある人の考えや原因
次に逃げ癖がついてしまっている原因や考え方について紹介していきます。
根本から逃げ癖の対策をしていくために、しっかりチェックしてください。
やりたいことを見つけられていない
やりたいことであれば、多少の困難があっても逃げないで続けられると思います。
逃げ癖がある人の多くは本当に好きなことが見つかっていない、分からないということもあるでしょう。
やりたいことでなければ、そもそも耐える意味も見つかりませんよね。
そういったやりたいことをしっかり考えずに仕事などをしてしまっている人は、辛くなると逃げてしまいます。
考えすぎる
逃げ癖があると言っても、上手くいっている時に逃げてしまう人はほとんどいなく、困難になったときに逃げてしまう人が多いです。
そういった方は、考えすぎで取り越し苦労をしている場合が多いです。
業績を上げられなかったから怒られるのではないか、こんな自分なんて必要ないんじゃないんだろうか、ミスをしたら白い目でみられるのではないかなど。
振り返らないことも問題ですが、考えすぎると何もできなくなってしまいます。
今が良ければいい
逃げ癖がある人は甘さからか、否定され続けて心に余裕がなくなっているか原因は大きく2つですが、今が良ければいいという考えを持っています。
そもそも人は長期的なことより、直近のことを優先する癖があるので、それがひどくなってしまうと逃げ癖に繋がってしまいます。
こういった後に後悔することを考えられない人は、新たなことに対する恐怖が少なかったりいい点もありますが、逃げ癖から抜け出すのは難しいです。
人を頼れない
仕事は特にですが、何か物事をしていると必ず自分のキャパでは超えられない壁が出てきます。
そういった際に人に精神的にも物理的にも頼ることができると、逃げださずに乗り越えていけますが、人に頼れないと逃げてしまいがちです。
環境的に頼れないということもあるかとは思いますが、人に頼ることで逃げずに立ち向かえることもあります。
今までやり通したことがない
やり抜く力はやり抜くことで身に付くといった見方もあり、逃げ癖がある人はそもそも何かをやり遂げたことがなく、途中で辞めること前提で物事を行っている場合があります。
子供のころなどは続かなくても何も言われない環境もあるので、それが当然になってしまっていては、いきなり直すのは難しいですよね。
そういった方は自分は悪くないと考えがちなのでなかなか直すのが難しいでしょう。
ネガティブで自尊心が低い
「自分なんて出来っこない」「自分なんて認められない」「人は敵だ」と思ってしまっている自尊心が低くネガティブな人も、逃げ癖の特徴として挙げられます。
こういった方は今まで家庭や学校などで否定され続けてきて、自分に自信が持てないといったことが原因になっている場合が多いです。
またネガティブはそう簡単に直すことができないので、表面的にポジティブでも困難に陥るとネガティブになってしまう人もいて、そういった方は根本の原因を取り除けていないのでそうなっています。
自分への言い訳癖がついている
こうなってしまったからしょうがない、自分はこういうことはできないからやめていいやと考える人もいます。
もちろん度を越えて無理をすることもいけませんし、自分のキャパを知っているのは良いことですが、それがあまりに低すぎる人は逃げ癖だと言えます。
そして言い訳をしてしまっているので、そのままでは改善していけません。
逃げ出した自分に罪悪感を感じているものの自分の心の中で言い訳をしてしまっているので、直るわけありませんね。
うつ病になっている
うつ病の中でも双極性障害(躁うつ病)は、やる気をつかさどる脳の部分の働きが弱いので、何もなかったのにパッとやる気が無くなってしまうこともあります。
うつ病なんて大げさなと思いがちですが、うつ病は生涯で10人に1人ほどなるやうつ病の3/4は病院を受診してないと言われており本当に他人ごとではありません。
理由が分からずやる気が無くなることが続いてしまう場合は、一度病院へ行くことをおすすめします。
これまでどうにかなってきた
これまでどうにかなってきたという人も、逃げ癖がついてしまっています。
逃げても逃げても、今まで人生に関わることが無かったり危機感を全く感じなかった人です。
甘やかされて、さらに運が良く困難を乗り越えずに生きてきたある意味では幸運の持ち主です。
こういった人も抜け出す前にやばい状態になってしまっている場合が多いですが、人生が関わることになるとサクッと逃げ癖が無くなったり、本気で取り組んで偉業を成し遂げたりする場合もあります。
逃げ癖の直し方
ここからいよいよ、逃げ癖の根本の原因を取り払って、無くしていく方法を紹介していきます。
逃げ癖を直すと言っても、嫌なことを続けるのではなく「困難を乗り越えていける」「辞めるか頑張るかの判断を正しくできるようになる」方法を紹介していくでの、今やっていることがキツイ方はぜひやってみてください。
自分に対する理解を深める
やはり苦手なことより得意なことの方が続けやすいですし、向いていることであれば続けられる可能性が高いです。
さらに何かを続けることが出来れば、自信がついて逃げ癖が無くなっていきます。
また適性だけでなく、自分はこういう時に投げ出してしまう、こういう時に嫌になってしまう、逆にこういう時にやる気がでる、こういう時に楽しくなるということをしっかり理解しておくと、色んな対応が出来るようになります。
自分にはどういう要素があるのか、自分はどういうときにどんな形で気持ちが動くのかをまとめてみましょう。
小さい目標を立て達成するたび自分をほめる
逃げ癖がついてしまっていては急に大きい目標を掲げても、少しするとやっぱり無理だとなりかねません。
小さな目標を立てましょう。
本当に小さくていいです。
例えば会社で目標達成するではなく、ちゃんと会社に行くでもいいんです。
まず小さい目標を少しずつ達成していき、達成出来たら欲しいものを買う食べたいものを食べるなどして自分をほめていきましょう。ちょっとずつ大きいことができるようになってきます。
自分に期待しすぎない
自分に期待しすぎるとギャップで嫌になってしまいがちです。
例えば成績トップ取ってやると思っていて最下位になると、別に何位でもいいやと思っている人が最下位になるより精神的なダメージは大きいと思います。
もちろんそういった上を目指していく考えは一般的には良いことですが、逃げ癖がついてしまっている時はよした方がいいかもしれません。
他人との比較ではなく自己ベストを目指していきましょう。
頼れる人を作る
物理的にも精神的にも頼れる人がいるのは大きいです。
もちろん環境のせいもありますが、あなたがなかなか心を開けていないから頼れないといった原因もあるかもしれません。
心を開くのは難しいですが、一度相手に期待せず、比較的心が開けそうな人に相談などを持ちかけてみてはいかかでしょうか?
意外な人が大きな支えになってくれるかもしれません。
気持ちを吐き出す
逃げ出してしまいたくなった時に気持ちを吐き出すとすっきりすし逃げ出さなくて済む場合もあります。
逃げ出してしまう人には大きく分けて、ストレスを感じやすい人と、ストレスの処理が分からない人がいるので、後者であれば、書き出したり、誰かに話すことで、逃げ出さずに済むかもしれません。
費用も時間もそこまで必要のないことなので、次に逃げ出したくなったら試してみてください。
ノリや流れで物事を決めない
とりあえずやってみたり、強制的にスタートをさせてしまうことは人によっていい効果もありますが、逃げ癖がある人にはおすすめできません。
逃げ癖がある人も時と場合によっては逃げずに困難を乗り越える力を持っているので、とりあえずやってみると、その環境が合わず、また逃げて逃げ癖がひどくなってしまう場合もあります。
しっかり自分の適性ややりたいことを考えて自分の意思を持って物事を決める癖をつけていきましょう。
逃げた後を考える
そもそも逃げるということも時には必要ですが、逃げ癖がついてしまっていると感じているのであれば、逃げた後のことを現実的に考えて、逃げるべきか逃げざるべきかを考えることで悪い逃げ癖が無くなっていきます。
人間は身近なことを優先しがちで、さらに逃げ癖がついていると目の前のことしか考えられなくなるということを含めて逃げた後を考える癖をつけましょう。
なりたい像や欲しいものを考えると逆にやる気が出ている場合もあります。
大きくとらえる
宇宙から見たらあなたの悩み事なんて大したことないですし、どんな成功者でも大富豪でもみんな最後は骨になります。
成功も財産もずっと持ち続けることはできません。
なので目の前の成功や失敗、怖さや罪悪感なども永遠に続くことではなく自分で終わらせなくても終わりが来ます。
大きくとらえて時間に身を任せる考えが出来るようになると気持ちも楽になります。
沼にはまっていると考える
逃げ癖がついて逃げていくことにより、自尊心や自己肯定感がゴリゴリ削られ、より逃げ癖がひどくなってしまいます。
またどうせ自分はという気持ちも大きくなるので、次は同じことでもより耐えられなくなってしまいます。
そのように逃げることでどんどん逃げ癖がひどくなってしまうので、そこに危機感を持つことで逃げ癖を改善できる場合があります。
今日だけ考えて生きる
「長期的に考えろと言っておいてどういうことだ」と思ったかもしれませんが、どうしても逃げたいときには、まず今日だけ考えて生きるといったことも大切です。
嫌なことが明日も明後日も1か月後も1年後も続くと考えると投げ出したくなります。
またそういったときに休日などにまで嫌なことを考えているのはもったいないので、休日は休日で今日しか考えず楽しむようにしましょう。
最初は難しいですが考えてしまったら「ダメダメ」と考えを矯正していくことで徐々に出来るようになります。
どうしても辞められない場合などに試してみてください。
逃げることは悪いことではない
逃げてしまう自分に厳しい言葉を浴びせたく見ている人もいると思いますが、逃げることは決して悪いことではありません。
そもそも逃げたいということは心や体が危険に感じていることなので、人間の本能としては正常な行動です。
逃げてしまうと自尊心が低くなってしまうのも、人からの目を気にしすぎているからです。
しかしそういったように、不利になってしまうこともあるので、しっかり考えて結果を出していきましょう。
ちゃんと考えて出した結果なら、後悔はしないかと思います。
逃げ癖を直して良いキャリアを!
今回は、逃げ癖がついてしまっている人の特徴や直し方について紹介しました。
逃げ癖は気持ちの面なので、まずは意識をしていくことが大切です。
逃げるという行動は気持ちの揺らぎからくるものなので、まずは意識をすることで徐々に精神を強くしていきましょう。
逃げることも一つの選択肢として持っていていいと思いますが、逃げずに立ち向かいたい場合にこの記事のことを思い出して乗り越えていってもらえたら幸いです。