伝える力は仕事で最重要
人にしっかり物事を伝えることって実は非常に難しいです。
その分伝え方が上手く、相手に苦労をかけず物事を伝えられるようになると、周りから抜け出すことができ、仕事で非常に役に立ちます。
伝える力があるだけで、どんな仕事も高いレベルでできるようになるでしょう。
あなたは伝える力に、自信ありますか?
今回は、伝える力がある人の特徴から鍛え方について紹介していくので、お読みいただければ伝える力が身に付くヒントが得られます。
「伝える力をもっと鍛えたい」「伝える力に自信がない」「今度プレゼンがある」といった人は、ぜひ最後までお読みいただいて行動に移して、伝える力を身に着けてください。
伝える力が大切な理由
伝える力を身に着けるにあたって、まず伝える力が大切な理由を紹介していきます。
伝える力を高めて、役に立てるためにも、しっかり確認していきましょう。
人生のどんな場面にも役に立つ
仕事でいうとプログラミンングの技術を営業で使えることは少ないですが、伝える力はどの仕事でもどんな時にでも持っていると非常に役に立ちます。
仕事していくにあたってプログラミングのような専門知識も必要になってきますが、伝える力を持つことで、色んな分野に応用することができるので、伝える力というものが必要になってきます。
伝える力がある人は、直接的な仕事をできるだけでなく、マネージャーなどの人を率いるような職業にも就くことができるので、昇進していくためにも必要でしょう。
また、伝える力があると、相手の気持ちを察した発言ができるようになるので、家族関係や友人関係、恋人関係をより良くしていくこともできます。
伝え方が9割
「メラビアンの法則」というものがあり、人は話している内容よりも、話している表情や声のトーンなどの方が印象に強い影響を与えると言われています。
企業の研修などでもバーバルコミュニケーション(言語コミュニケーション)よりノンバーバルコミュニケーション(非言語コミュニケーション)を大切にしろなどとも言われますし、伝え方であなたの印象やあなたの話の印象が決まってきます。
また伝える内容は時々によって変わりますが、伝え方は一定の技術があれば多くのことに応用できます。
信頼を得ることができる
「そんな言い方しなくてもいいのに」と思うことも、聞くことも良くありますよね。
やはり自分基準で話してしまうので、どうしても人からしたら気に食わない言い方だと思われてしまうこともあるでしょう。
そういった際にも伝える力が身についていると相手に合わせた伝え方が出来るので、仕事でもプライベートでも、信頼を得ることができます。
ビジネスマンにとって、信頼とはお金より大切なので、伝える力を鍛えて信頼を得られるようにしていきましょう。
文章で伝えることもより大切になっている
インターネットが発達して、仕事でもメールやチャットなど文章のみのコミュニケーションが増えていますよね。
やはり文字の方が実際話すより伝えにくいので、より伝える力が必要ですし、しっかり伝わる文章を書くことは、それだけでお金を稼ぐこともできるくらい大切です。
今回は話すこと中心になりますが、文章にも応用できるところがあるので、文章の伝える力も身に着けてください。
思考や能力をシェアできる
伝える力があると、人によりよく物を教えたり、考えやビジョンを共有できるようになるので、人の成長を助けたり、組織を良くしていくことができます。
また優秀なリーダーには人を育てて組織を良くしていく力があるので、優秀なリーダーになるためにも伝える力は必須の能力と言えます。
伝える力はまだまだ機械には移り変わらない
機械に仕事が奪われるなんて言われていますが、正直機械がどんどん仕事をしていってもまた新たに仕事はできていくはずなので、仕事はなくなることはないでしょう。
そもそも20年30年前と同じ働き方をしている人もかなり少ないと思いますし、新しい時代には新しい働き方が出来ていきます。
しかしそういったときに伝える力を持っていると機械にできないことを出来るので、他と差をつけられますし、新しい仕事の役にも立ちます。
伝える力がある人の特徴
次に伝える力がある人の特徴を紹介していきます。
しっかり確認して、伝える力を高めるヒントにしていきましょう。
頭の回転が速い
伝える力がある人は話し始めるときに、まず自分の頭の中で話を組みててから話しています。
詳しくは後述しますが、伝える力がある人は自分の中で全体像をしっかり持ちながら話すので、行き当たりばったりではない話をすることができます。
行き当たりばったりで話してしまうとやはり分かりにくくなるので、頭の回転が速く瞬時に自分の頭で話を組み立てることができるようになると、伝わりやすい話が出来るようになるでしょう。
伝える力に自信がある
伝える力には、気持ちも大切です。
「伝わるかなー。不安だなー。」と思って伝えるのと、「絶対伝わるから、一生懸命伝える」と思って伝えるのでは、伝わりやすさは変わってきます。
気持ちは思うだけでも効果がありますが、プレゼンでほめられるなど成功体験を積んだり、訓練をした事実というものが自信になって、気持ちも強くなっていきます。
伝える力をつけていく場合は、上手くいかなくても挑戦をしていくということが大切です。
しっかり伝える力をつける訓練をしていきましょう。
相手の立場で考えることができる
究極の伝わりやすさは相手にぴったり合った話し方、話す内容を選ぶことです。
伝わりやすい話し方として、専門用語や固有名詞はあまり使わないのが王道でありますが、専門家には専門用語を使って方が分かりやすいですよね。
王道の多くの人に伝わりやすい伝え方はしっかり押さえつつ、人に合わせた伝え方も出来るようにしていきましょう。
伝える力を高める練習法
ここからいよいよ伝える力を高める練習方法を紹介していきます。
伝える力は急激に上がることはありませんが、やったらやった分だけ伝わりやすくなるので、ぜひ少しずつ行動に移してください。
フィードバックをもらう
伝える力とは客観的に見て分かりやすいように伝えられることなので、自分の中に客観視を持つためにフィードバックをもらうことがいいです。
最初は恥ずかしいですし、しっかり言ってもらえない可能性はありますが、自分から悪いところを聞くようにしていきましょう。
全部事細かに守る必要はありませんが、自分の話にそういうことを思う人もいるのかと分かっていると、伝える力を身に着けるのに役に立ちます。
下調べをしっかりする
人に何かを伝える際に、まず自分がしっかり理解をしていないと、あやふやになり伝わりにくくなります。
人に物事を伝える際には、その人に対して分かりやすい言葉を選ぶべきなので、自分がただ理解するより多くの情報が必要です。
自分の意見などを言う場合にも、背景知識などを知っていてしっかり話せるとすっと入ってくるようになるので、伝えることについて良く知っておくことが大切です。
自分の中で一度整理して話す
話し合いで議論が深くなっていくと思い付きで話しがちですが、一度自分の中でどのように話を進めていくかを整理してから話すようにしましょう。
以下の順番で考えるといいです。
- 話をどういう方向に持っていきたいか考える
- 話したいことを頭の中ですべて思い浮かべる
- 順番を考える
- 最後まで話を繋げる
「そんなことできるのは頭の良い人だけでしょ」と思ったかもしれませんが、慣れるとできるようになるので、まず何かを伝える際に全体像を考えてから話すというようにしていきましょう。
分かりやすい話はPREP法を使う
PREP法とはわかりやすい話の組み立て方で、以下の言葉の略となっています。
R=Reason(理由)
E=Example(事例、具体例)
P=Point(結論を繰り返す)
結論をまず言って、理由、事例、結論を再度繰り返すという形で伝えていくことで、伝わりやすい文章を作ることができます。
私は次のプロジェクトを鈴木さんに任せるべきだと思います。(結論)
なぜなら彼女は前回のプロジェクトも成功をおさめ、この新しいプロジェクトの分野に精通しているからです。(理由)
ここ3年の個人での業績を見ても累計で鈴木さんがトップで前回、前々回も目標をハイ達成し、彼女の経験を考えるとプロジェクトにぴったりだと思います。(事例、具体例)
なので私は次のプロジェクトを鈴木さんに任せる思います。(結論の繰り返し)
プレゼンの話を組み立てるときはもちろん、意見を言うなど突発的に伝える力が必要な時にも、この考え方をする癖をつけておくことで分かりやすい話が出来るようになります。
抑揚や間を意識する
いくら上手く話を組み立てても、強調がなくずっと同じ調子で話していたら、やはり伝わってきません。
プレゼンの上手い人を思い浮かべると、自信満々に熱く語っていないでしょうか?
話に抑揚や間はすごく大切ですし、自分が思っているより出来ていません。
伝える力を高めていくには、大事な商談やプレゼンの前は録音をしたり動画に撮ったりして、実際観衆の気持ちで聞いてみましょう。
最初は抵抗があると思いますが、話しているだけではわからない改善点がいくつも出てきます。
営業など人に伝えることが直接数字に繋がる仕事であれば、動画に撮って改善するだけで成績をかなり上げることができるでしょう。
相手の反応を気に掛ける
相手も人間なので、型にハマった話し方をすれば確実に伝わるとは限りません。
その人の興味だったり、その日の調子でも話を聞く姿勢は変わってきます。
そういった際に相手の反応に気をかけていると、「この話はつまらなそうだから違う話にしよう」や「この人はせっかちそうだから早めに話そう」など応用ができてより伝わりやすくなります。
共感力を磨く
共感力があって人の気持ちが分かる人が人の気持ちで考えることができ、伝わりやすい話を出来るようになります。
また共感力はコミュニケーションにかなり役に立つので、共感力を磨いていきましょう。
共感力を磨くためには、自分と違った意見も「ありえない」と突っぱねることをせず、「そういう考え方もあるのか」と自分の好みとは違う目を持つことで共感力を磨いていけます。
生まれも育ちも違うので相手を自分化してイライラせず、冷静に意見を認めていけるようになりましょう。
緊張する場面に立つ
冷静に考えたらあの時こういっておけばよかったなーと思うことがありますよね。
ということは、話すときに冷静でいられれば最善の伝え方が出来るはずです。
そして普段から緊張する場面に立つことで、緊張したり、パニックになってしまうような場面でも冷静でいられることができます。
出来るだけ定期的に緊張するような場面に立つようにしましょう。
文字にして書くことをする
まず話を伝わりやすくするためには、文章の構成を考えた方が良いです。
上手い言葉を使うということも大切ですが、まずは全体像をわかりやすい構造にしていくことで伝える力は高まっていきます。
プレゼンなど準備があって話すときには、まず話す内容を全て書いてみて伝わりやすいか考えていくことが大切です。
またブログを書くなど文章を定期的に書くと、文章の構成を頭で瞬時に思い浮かべられるようになるので、おすすめです。
本を読む
本は色んな人がチェックして、分かりやすいようになっているか、しっかり読者に伝わるかということが考えられているので、本を読むことで伝わりやすい文の構造を知ることができます。
書くときも話すときも、文をしっかり考えることで、伝わりやすくなっていくので、その文を考えるヒントになるでしょう。
活字の本に慣れていない人はなかなか苦労するかと思いますが、本に慣れていない人こそ本を読むことで、伝える力が身に着いていくので、まずは気になった読みやすい本から読んでみてください。
伝える力を身に着けるのにおすすめな本
ここからは、伝える力について、人の心理から具体的な方法まで学べる伝えるおすすめな本を紹介していきます。
伝える力を身につけたい、高めていきたいと思っている人はぜひ読んでみてください。
伝える力
伝える力と言ったらこの人、池上さんですね。
難しい経済や政治の話でも、中学生でもわかるような内容で話すことができる、伝える力のプロフェッショナルです。
テレビでも多くの番組で、司会やコメンテーターをしており、実績を多く残しています。
その池上さんの伝える力の神髄を知れる本がこの本で、読んで実行していくと、池上さんのような、”中学生でもわかりやすい話し方”が身に着くようになります。
さらに書くことに関しても、非常にわかりやすいので、この本も読みやすいです。
「話す」「聞く」「書く」と言ったようなコミュニケーション能力を身につけていきたい人は、ぜひこの本を読んでみてください。
伝え方の教科書
こちらもアマゾンなどで話題になっている伝え方の本で、「分かりやすい」話をするための内容がふんだんに含まれています。
今伝える力がないと思っていても、ちょっとしたポイントを抑えると、かなり伝わりやすい話ができるようになりますが、この本にはそういったポイントが書かれています。
なので、この本のポイントをしっかり覚えておくことで、あなたも「で何が言いたいの?」と言われることが無くなるでしょう。
「とにかく早く伝える力を身につけたい」という人におすすめな本です。
伝え方が9割
少し前に大ヒットして、今や100万部を超える大ヒットになっている伝え方についての本です。
この本の良いところは、”良い伝え方”と”悪い伝え方”を実例で紹介しているところで、非常にわかりやすく、読んでいても面白いです。
実例もデートの誘い方や、なかなか勉強しない子供を勉強させる方法などですぐに真似できるものが多いです
伝える力の重要性も知ることができるので、伝える力を身に着けるのに非常に役に立つでしょう。
言葉で伝える営業職から、文字で伝えるライターまで、この本を読むことで、仕事のレベルを一段階上げることができるでしょう。
伝え方を高めてコミュニケーションをより良く!
今回は、伝える力について、高める練習法やおすすめの本について紹介しました。
伝える力はどんな場面でも活躍する便利な能力ですし、才能ではなく技術として身に着けることができます。
仕事にも日常生活にも使うことができ、人生を良くしていけるので、ぜひ少しずつ実践していって伝える力を身に着けてくださいね。