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仕事の依頼が上手いと人間関係はうまくいく
このサイトにきてくれている人は、仕事や仕事術に対する感度が高く、一定以上の優秀層だと思うので、もう部下を動かしているなんて言う人も少なくないかと思います。
同じように仕事で結果を出した人でも、部下に仕事を任すのが上手く仕事も人間関係も上手く保てる人と、保てない人がいるのはなぜなのでしょうか。
それは実際自分がプレイヤーとして仕事が出来るのと、仕事をうまく依頼して協力していくのでは使う能力が違うからです。
そこで今回は仕事を任せることが上手い人がどういうことをして仕事を任せているのかという点をまとめていきます。
・これからリーダーになる
といった方はぜひうまい仕事の依頼の仕方を学んで、より良く人を動かせるようになってください。
仕事の依頼が上手い人が意識している7つのこと
さっそく仕事の依頼が上手い人が意識していることを紹介していきます。
仕事の依頼が上手いと人間関係も、組織としての結果も良くすることができるので、仕事の依頼をうまくできるようになっていきましょう。
1.全体最適視点で考える
仕事が山のようにあると、手当たり次第に部下に仕事を任せる人がいるのを見かけます。
部下なので基本文句を言わずにやりますが、効率を考えないと仕事が終わらないどころか、「この人に付いたのは運がなかったな」とさえ思われてしまいます。
自分が仕事に集中していると、考えて人に任せる余裕もなくなってしまいますが、仕事をうまく任せることで、大きな仕事も圧倒的に早く終わります。
仕事の全体像を洗い出し、どうすれば上手く仕事が進んでいくのか、どうすれば最短で終わらせられるのかを考えて指示をしていきましょう。
そうすれば自分のやることもはっきり見えてきて、部下にも信頼されるようになります。
2.完成品のイメージをしっかり共有する
何かをしてほしい場合には、どこまでやればいいのか完成品をしっかり共有しないと望んでいるものが上がってきません。
例えば会議の資料を作っておいてもらうよう頼む際は、「会議の資料にどの項目が必要か」ということを分かっているかをまず確認する必要があります。
何度もやっていて分かっているようであれば必要以上に指示せず、分からないようであれば、どういう項目が必要かまで話す必要があります。
そのくらい部下が空気を読んでやるべきだと思うかもしれませんが、できたものに大しては上司であるあなたが責任を取るので、自分の欲しいものを受け取るためには、的確な指示が必要です。
こういった際には6W3Hを意識していくとよりはっきり完成品を伝えていくことができます。
6W
・Who:誰が
・Whom:誰に
・When:いつ
・What:何
・Where:どこ
・Why:なぜ
3H
・How:どのように
・How many:どのくらいの数か
・How much:いくら
必ずすべてのことに含める必要はありませんが、6W3Hを意識していくと的確に指示が伝わりやすいです。
3.適度にチェックする
「10日の会議に使うからそれまでに資料仕上げて」だけだと部下は10日に持ってくる可能性があります。どううまく伝えても自分の思っていないようなものが出来上がる可能性があります。
それは部下もいけませんが、部下の行動は読めないので、「10日の会議に使うから、8日までに一回提出でフィードバック、9日にそこを直して提出で」といった形で指示してしまうか、ちょくちょく進行を見に行くと、納期に遅れることがなくなります。
相手もわざと下手なものを作るわけではないので、確実に仕事をしていくためにはしっかり途中経過を確認していくことも依頼した人の務めです。
4.相手の出来る範囲を確認する
相手の持っている知識を知り、出来る範囲を知っておくことは仕事を任せる上で必ず確認するべきです。
例えば企業の商品のセグメントや利益などを知りたいのに、「○○社の商品を分析してください」などといった頼みだと、商品の特徴をひたすら上げるだけで返ってきたりする可能性があります。
もっと利益の計算であったり、その商品が会社のどのくらいのセグメントを占めているのかであったりは知らないとできませんので、この場合「商品の利益率はどうですか?」などと質問をし、相手がどの程度のものを仕上げられそうか目安をつけて頼みましょう。
分からないことがあったらフォローしながらやっていってもらうことで、相手の長期的な成長も見込めます。
5.具体的な行動を指示する
例えば営業知識の無い部下に、「新規事業で営業出来そうな場所をリストアップしておいて」などと言っても、適当なリストを作る、もしくはよく分からなかったので、出来ませんでしたと言われるのが関の山です。
この例でいうと、「グーグル検索をして、資本金が○○万くらいで××業界や△△業界をリストアップしておいて」とその人が分かる行動を指示することにより、動くことができます。協力して一つのものを作っていくためには何をやってほしいか相手の判断を出来るだけなくしていくことが効果的です。
具体性は相手によって変わるので、“相手が分かる”行動まで落とし込みましょう。
6.相手の得意なことを任せる
任せるのであれば出来るだけ相手の得意なことを任せることで仕事が進んでいきやすいです。
「あなたにしか頼めない」ということで頼むと頼まれた側も気持ちよくやってくれるので、場の空気も良くなります。
周りの人が何が得意なのかを理解しておき、得意なことを任せるようにしていきましょう。
・任せることや自分の仕事を並べる
・任せられる人を考えて合う仕事を任せる
といったようにしていくと得意なことを任せていけるようになります。
得意なことを見抜けるようになると、組織をまとめていくときに非常に役立つので意識していきましょう。
7.指摘はどうしたらよかったのかを伝える
依頼してチェックの際思ったものと違っていたり、最終的に出されたものが良くないこともあるでしょう。
そういった際に「これじゃダメやり直し」とだけいう人がいます。
確かに自分で考えさせるということと他にやることがあるという理由でこう言いたい気持ちも分かりますが、それでは部下が育っていかないのでいつまで経っても依頼が上手くお通りません。
勉強に例えると、答えも見ずに問題集をひたすら解いているようなものです。
直接的に教えてもいいですが、部下に考える力を身につけさせたいなら「どうしたらいいと思う?」と聞いて正解が出るまで話すというのもいいでしょう。
依頼を上手くできるようになって大きなことを成し遂げよう
今回は、仕事をうまく依頼する方法を紹介しました。
改めて仕事の依頼が上手い人が意識していることを振り返ってみましょう。
2.完成品のイメージをしっかり共有する
3.適度にチェックする
4.相手の出来る範囲を確認する
5.具体的な行動を指示する
6.相手の得意なことを任せる
7.指摘はどうしたらよかったのかを伝える
今後ビジネスマンとしてより大きな価値を生みだしていくためには、人に任せることが必要になってきますし、部下や取引先ははっきり不満を言ってくれることが少ないので、どうすればいいのかが分かりづらいです。
ここで学んだことをしっかり業務に移し、仕事を任せる達人になってより大きな価値を提供できるようになりましょう。
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