「マーケティングって経営者とか、販売に関わる人が知っていればいいんでしょ」と思いがちですが、今後仕事で成果を上げていくためにマーケティングの思考はどんな人でも必要です。
企業はサービスを提供してお金をもらわなければ存続していくことが出来ないので、企業に勤めるすべての人が、マーケティングの思考を持つことが大切でしょう。
そしてマーケティングは、流行り廃りはあれど、原理原則を知っておくことで、応用もできるようになるので、本を数冊読んでまず原則を身に着けることをおすすめします。
今回は、まずマーケティングとは何なのかといったことと、マーケティングの原理原則を学んでいくのにおすすめの本を紹介していきます。
マーケティングの本質を理解していくのに、必要な本なので、ぜひ気になったものを手に取ってみて、マーケティングの知識を身に着けてください。
contents
そもそもマーケティングとは
マーケティングには様々な解釈がありますが、簡単に言うと「商品をたくさん効率よく売ること」というのがマーケティングの考え方の基本です。
そのため、マーケティングは売り方もそうですが、どういったものを作るかといったことにまでにいたります。
そのため、マーケティングを学ぶためには、人の心理や組織論といったところから、販売や市場の調査などまで含まれ、非常に深く、持っておくと仕事の役に立つ知識です。
ぜひマーケティングの知識を身に着けて、仕事の成果をアップさせてください。
マーケティングを学ぶのにおすすめの本10選
さっそくマーケティングを学ぶのにおすすめの本を紹介していきます。
おすすめの基準として、以下の内容を設け、2022年現在最もおすすめできるマーケティングの本を紹介していきます。
- 口コミの評価が高い本
- 独自の調査で経営者やマーケティング担当が特に読んでいる本
- 表面的な成功事例だけでなくマーケティングを原理原則から学べる本
新入社員など初心者がマーケティングの基礎について学べるものから、プロや経営層の方がしっかりマーケティングについて学べる本まで紹介していくので、ぜひ合った1冊を見つけてください。
1.マーケティングの教科書
まずマーケティングを学んでいくのに、この『マーケティングの教科書』を読んでいくことをおすすめします。
・一冊で様々な意見を学ぶことができる
・論文も比較的読みやすく訳されている
このマーケティングの教科書は、ハーバード・ビジネス・レビューの名著論文をまとめたものなので、世界の一流のマーケッターの知識を一気に学ぶことができます。
この本だけでも、マーケティングについてかなり学ぶことができますが、世界のさまざまなマーケッターの意見を知ることができるので、気になった人の本をさらに読んでいくことで、マーケティングについて深い知識を得ることができます。
「マーケティングについてしっかり学んでいこう」と思ったら、まずこの本から始めてみてください。
2.コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント
MBA生必読のマーケティング本と言われていて、マーケティングの第一人者と言われている、コトラー氏の知識を詰め込んだ1冊です。
約1,000ページあり、すべて読むのは非常に時間がかかりますが、この1冊を読むことで、仕事に必要なマーケティングの知識をすべて学ぶことができ、マーケティングのプロとして活躍できるでしょう。
・これ1冊でマーケティングはOK
・MBA生必読の書でマーケティングの名著
読書に慣れていない方は、読み切るのはきついかと思いますが、マーケティングに悩んだ際、辞書のように使うこともできるので、家や職場に1冊置いておくことをおすすめします。
3.コトラーのマーケティング・コンセプト
コトラーは先ほども紹介させていただきましたが、マーケティングの専門家として、世界的に認められている人物です。
先ほど紹介した、マーケティング・マネジメントは、量が多くすべて読むのは大変ですが、この本は比較的量は少ないので、読書に慣れていない方はこちらの本から始めることをおすすめします。
・1章ごとに完結するので隙間時間で読むことができる
・困ったときの処方箋としても使える
コトラーのマーケティング・コンセプトでは、実際に企業活動に必要なマーケティングの知識を、コンパクトに学ぶことができるでしょう。
また、80のマーケティングのコンセプトが書かれていますが、それぞれが1章で完結する内容になっているので、必要なところから読むことも、辞書として使うこともできます。
マーケティングの第一人者であるコトラーの知識がコンパクトに凝縮された本なので、マーケティングに関わる人は1冊持っておくことをおすすめします。
4.the four GAFA 四騎士が創り変えた世界
GAFAとは、Google、Apple、Facebook、Amazonのことで、21世紀を代表する企業がどのようなマーケティングをしてきて、どのように成長をしてきたかといったことを知ることができる本なので、最先端のマーケティングを学ぶことができます。
・4社がどのように生活に密着するようになったかが分かる
・この4社が作り変えた世界でどう生きていくかを学ぶことができる
Google、Apple、Facebook、Amazonの4社はほとんどの人が毎日使うサービスだと思いますが、
Googleができたのが約25年前
Appleができたのが約45年前
Facebookができたのが約20年前
Amazonができたのが約30年前
上記のように急激なスピードで、私たちの生活に欠かせないものになっていて、マーケティングが世界最高峰に優れていると言えるでしょう。
ここ20年ほどで、インターネットが発達して、産業が変わりつつあるので、こういった最先端のマーケティングを学んでいくことも、企業を存続、急成長させていくのに、非常に大切です。
マーケティングの原理原則から、世界最高峰の最先端のマーケティングを学ぶことができるので、特にベンチャー企業など急成長を目指している方におすすめの本です。
5.データ・ドリブン・マーケティング―――最低限知っておくべき15の指標
アマゾン社員の教科書とされている、アメリカ・マーケティング協会最優秀マーケティング・ブックと言われている本です。
データドリブン・マーケティングとは、「データ解析に基づくマーケティング」で、今の時代、感覚や経験ではなく、データに基づいた改善が大切と言われています。
・明日から使えるノウハウが学べる
・アマゾンの創始者が愛読しているほど専門家にも評価が高い
そんなデータに基づいたマーケティングについて、知ることができるので、むしろ古い業界にいる方が読んでいくことで、業界に革新をもたらすことができるでしょう。
実例も豊富にあり、読んで終わるのではなく、明日から使えるノウハウを学ぶことができるので、「結果を出さなくてはいけない」と切羽詰まった状態でもおすすめのマーケティング本です。
「マーケティングはいろいろやっているけど思うように結果がでない」という方は、ぜひこのデータドリブン・マーケティングを読んで、明日からのマーケティングをより良くしていってください。
6.ドリルを売るには穴を売れ
『ドリルを売るには穴を売れ』は、ものを売ることに関わる全ての人に向けたマーケティングの入門書です。
今回紹介する中では、一番読みやすい本なので、これからマーケティングについて学んでいこうという方に特におすすめの本となっています。
・マーケティングコンサルタントである著者が書き記した入門書
・読み物として純粋に面白いという口コミも多い
ただ入門だからといって、内容が薄いわけではなく、”価値”という観点から、人の心理や行動を考え、物をどう売っていけばいいのかといった知識を得ることができます。
マーケティングコンサルタントである筆者が、なかなかマーケティングの入門書というものがない中、初心者にわかりやすい本を書いたものになっているので、純粋に面白く読み進めることができるでしょう。
マーケティングについての知識があまりないと感じている方、マーケティングの知識に不安がある方は、ぜひこの本から始めてみてください。
7.シュガーマンのマーケティング30の法則
著者のシュガーマン氏は、アメリカのダイレクトマーケティングで大成功を収めた人物で、サングラスをテレビ通販で2,000万個売るなど、様々な方法で常識外れの結果を残してきています。
・面白い切り口からすぐに使えるノウハウを学べる
・内容が面白く、具体例も多いのですっと入ってくる
マーケティングに関しての知識がある人であれば、「複雑な顧客心理を30にまとめられるわけがない」と思うかもしれませんが、経験に裏付けされたこの30の法則は、すぐにあなたの売り上げを伸ばしてくれるでしょう。
また著者のシュガーマン氏は、言葉を大切にしていて、言葉の力、伝える力を持っているので、本もすらすら読み進めることができます。
300ページ近くあって、ビジネス書で考えるとちょっと多めではありますが、すぐに読み終わり、マーケティングの実力を伸ばすことができるでしょう。
具体例が豊富なので、「原理原則も学びながら、仕事にすぐに使えるノウハウが欲しい」という方におすすめのマーケティング本です。
8.ハイパワー・マーケティング
ハイパワー・マーケティングは、全米でマーケティングバイブルと評される、伝説の名著です。
トップマーケッターである、ジェイ・エイブラハムが経営の細かな改善点と、豊富な具体例を記していて、読んで実践していくことで「売り上げがアップすること間違いなし」と言われているマーケティング本です。
・具体例が豊富で真似するとすぐに売上アップにつなげることができる
・マーケティング初心者にもわかりやすいような内容になっている
現状の分析の仕方から、改善の方法まで、一貫したマーケティングの知識を学ぶことができ、経営者はもちろん、社員すべてがこの本の知識を活かすことで、売り上げが劇的にアップしていくでしょう。
古くから様々なビジネス書に引用されてきた内容で、マーケティングの根本と言える本なので、マーケティングを学んでいくのに、必読の本です。
マーケティング初心者の方も、ある程度マーケティングについて知識がある方も、学べることがあるので、ぜひ手に取ってみてください。
9.マーケティングとは「組織革命」である。 個人も会社も劇的に成長する森岡メソッド
『マーケティングとは「組織革命」である。』は、ユニバーサルスタジオジャパンをV字回復させ、マーケティングの精鋭部隊を率いている筆者が、”人”や”組織”といった観点から、マーケティングについて語った本です。
・事業をV字回復させるヒントを得ることができる
・一社員がすぐにできるアクションが豊富に含まれている
目先の行動だけでなく、組織単位で改革を起こさなくては、マーケティングは良くなっていかないという主張の元、マーケティングを劇的に改善していく方法が記されています。
そのためこの本を読むと、ただ売り上げを上げるだけでなく、”マーケティングに強い組織”を作ることができるので、管理職の方は必読の名著です。
「事業がなかなか軌道に乗らない」「新規事業を立ち上げる」「起業をする」といった方に特におすすめのマーケティング本となっています。
10.世界最先端のマーケティング 顧客とつながる企業のチャネルシフト戦略
『世界最先端のマーケティング』はその名の通り、アマゾンがなぜリアル店舗を展開するのかなど、世界の最先端のマーケティングを学ぶことができます。
時代の進化のスピードがどんどん速くなっていて、それに合わせてマーケティングも姿を変えつつあるので、この本で最先端のマーケティングを学んでいくことで、今後の時代個人としても会社としても生き残っていくことができるでしょう。
・マーケティング上級者も新たに学べる部分がある
・どの業界でも売り上げアップにつながる知識を身に着けられる
特にアマゾンのマーケティングは世界中から注目されていて、その知識はどんな業界にいても役に立てることができるでしょう。
マーケティング上級者も学ぶことがある本なので、ぜひ手に取ってみて、世界最先端のマーケティングを学んで、自社の売り上げアップに繋げてください。
マーケティングを学ぶのにおすすめの本比較表
ここまで様々なマーケティングを学ぶのにおすすめの本を紹介してきましたが、ここで振り返ってまとめて見てみましょう。
本 | 特徴 |
1.マーケティングの教科書 | マーケティングを学ぶのにまずおすすめできる論理と実例のバランスが良い本! |
2.コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント | マーケティングの辞書とまで言われ、1冊にマーケティングの原理原則が詰まっている! |
3.コトラーのマーケティング・コンセプト | マーケティングの権威の知識をコンパクトに学ぶことができる! |
4.the four GAFA 四騎士が創り変えた世界 | appleやAmazonなどの最先端のマーケティングを学べる! |
5.データ・ドリブン・マーケティング | データに基づいたマーケティングを知ることができ、明日から使えるノウハウも豊富。 |
6.ドリルを売るには穴を売れ | 読みやすく、読書に慣れていない方にもおすすめ! |
7.シュガーマンのマーケティング30の法則 | すぐに実践できる30の法則が詰まったマーケッター必須の1冊! |
8.ハイパワー・マーケティング | 全米のマーケティングバイブルとまで言われ、初心者から上級者まで支持が厚い本。 |
9.マーケティングとは「組織革命」である。 | 組織ごと良くしていけるノウハウが豊富で、管理職や経営者の方におすすめ! |
10.世界最先端のマーケティング | その名の通り世界最先端のマーケティングを学ぶことができる! |
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